AviUtlの設定と最新プラグイン2013年版・インターレース解除はコレで解決編

高度な動画編集を実現する大定番フリーソフトウェア、AviUtlとそのプラグインについて、現在筆者が採用している構成と設定です。

今回は、なかなかコレという解決策が見当たらないインターレース解除について完全解決するプラグインとその手法もご紹介します。

動作に必要となるソフトウェア

ここでは Windows 7 / 8 の 64bit 版を使用していることを想定しています。

*1 DirectX は GPU を利用する一部のプラグインでのみ必須ですが、入れておいて損はないでしょう。

AviUtl本体と必須プラグインとツール類

ダウンロードするものサイト名
AviUtlAviUtlのお部屋
x264CLI (win64)Index of /pub/x264/binaries/
Nero AAC CodecNero AAC Codec – テクノロジー
x264guiExrigayaの日記兼メモ帳
L-SMASHPOP@4bit
L-SMASH WorksPOP@4bit

用途によって追加するプラグイン

ダウンロードするものサイト名
拡張編集PluginAviUtlのお部屋
MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-InMPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In
DirectShow File Reader プラグインDirectShow File Reader プラグイン for AviUtl – AviUtl実験室
リサイズフィルタAviUtl プラグイン | スキマ産業
SharpenResizeAviUtl プラグイン | スキマ産業
NL-Means Light for GPUAviUtl プラグイン | スキマ産業
UVダウンサンプリングフィルタAviUtl プラグイン フィルタ by うえぽん
補間なし平均 ※色変換プラグインAviUtl プラグイン フィルタ by うえぽん
nnedi3 for AviUtlBeanのAviUtlプラグイン置き場

必須ソフトウェアのインストール

Visual C++ の再頒布可能パッケージや .NET Framework をインストールします。インストーラになっていますので、ダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけで OK です。

すでにインストール済みだった場合は、そのようにメッセージが表示されるようになっています。

AviUtlのインストール

インストールと言ってもインストーラが付属するわけではありませんので、好きなところに解凍して使えばいいのですが、この表現は Windows やフリーウェアに詳しくない方にはわかりにくいと思います。

なので、ここでは「こうすれば必ず動く」という方法を解説しますので、手順通りに進めてください。

まずはお使いの書庫解凍ソフトウェア(WinRAR7-zip 等) で、C: ドライブ直下の aviutl フォルダに書庫ファイルの中身を解凍します。

大抵は「フォルダを作成して解凍」のような機能がありますので、それを使って C: ドライブ直下に解凍した後、フォルダ名を変更するとよいでしょう。筆者はそうしています。

解凍先フォルダ内の aviutl.exe が実行ファイルです。このファイルをデスクトップにドラッグすると、ショートカットを作成することができます。ショートカットファイルの名前は自由に変更可能です。「AviUtl」などに変更しておきましょう。

また、このショートカットファイルを Windows のスタートメニューにドラッグすると、スタートメニューに配置することもできます。このテクニックは他でも使えますのでぜひ覚えておいてください。

プラグインと必須ツールのインストール

x264CLI を除くすべてのファイルは、圧縮された書庫ファイルです。WinRAR や 7-zip が あれば書庫ファイルをダブルクリックで開くことができ、書庫内のファイルをドラッグで解凍できますので、この機にぜひ導入しておいてください。

インストールするものインストール方法
x264CLIaviutl フォルダに移動
Nero AAC Codec書庫内の win32 内にある neroAacEnc.exeaviutl フォルダに解凍
x264guiEx書庫内の x264guiEx_*.**auo の中身aviutl フォルダに解凍 (auo は 含まない)
L-SMASH書庫内の x64 の中身aviutl フォルダに解凍 (x64 は 含まない)
L-SMASH Works書庫内の lw で始まる 4 つのファイルを aviutl フォルダに解凍

AviUtlの初期設定

aviutl.exe、または作成したショートカットファイルをダブルクリックして、AviUtl を起動します。

「表示」 → 「ツールウィンドウの表示」 にチェックすると、各プラグインの設定をツールウィンドウから変更・確認できますので便利です。

ツールウィンドウを表示

次に 「ファイル」 → 「環境設定」 → 「システムの設定」 を選択します。

システムの設定

変更する設定項目設定値の例
最大画像サイズフルHDサイズに合わせて 1920
最大フレーム数再生時間の長い動画のため、ちょっと多めに設定(例:960000)
リサイズ設定の解像度リストリサイズを行う際にリストに表示される解像度(任意)
LargeAddressAwareを有効にする大きいメモリを積んだ PC で効果アリ(要 AviUtl 再起動)
デフォルトの出力ファイル名%f にしておくと元ファイル名と同じ出力ファイル名になり便利

次に 「ファイル」 → 「環境設定」 → 「入力プラグイン優先度の設定」 を選択します。

入力プラグインの優先度

MPEG-2 VIDEO File Reader を使用する場合は、L-SMASH Works File Reader よりも上に配置しておきます。また、精度に難のある DirectShow File Reader は、なるべく下になるよう配置しておきます。

基本的には、ほとんどの動画形式を読み込める L-SMASH Works File Reader を優先的に使用しますが、AVI 形式の動画ファイルは AviUtl 標準の入力フィルタを優先するようにします。

設定が済んだら、一度 AviUtl を閉じておきます。

各種プラグインのインストール

プラグインのインストールは、これまで同様に必要なファイルを aviutl フォルダに解凍することで AviUtl が認識してくれるようになります。注意するのは、上記の x264guiEx のように、「あるフォルダの中身だけを解凍」 するパターンです。

どのプラグインも、基本的に readme.txt 等の「読んでくださいファイル」が付属しているはずですので、これを解凍して開き、インストール手順が書かれていればそれに従ってインストールしてください。

ここでは例として、必須に近いプラグインであるリサイズフィルタをインストールします。

WinRAR や 7-zip でダウンロードした書庫ファイルを開き、ResizeFilter フォルダ内にある ResizeFilter で始まる 2 つのファイルと、DLL フォルダを aviutl フォルダに解凍します。

リサイズフィルタのインストール

お使いの PC の CPU が AVX に対応しているなら、AVX フォルダ内の avxfilter.dll ファイルを、XOP に対応しているなら XOP フォルダ内の xopfilter.dll を、さきほど解凍した DLL フォルダ内に解凍します。

これによってリサイズフィルタの動作速度が向上しますが、「何を言ってるのかわからないよ」という場合は、この作業は飛ばしても動作に問題はありません。

インターレース解除はnnedi3でOK

AviUtl 標準のインターレース解除(自動)を使っていて、たまにコーミングノイズ(櫛状の画像乱れ)が残ってしまったり、フィールドシフトプラグインを使ったら何だか動きがおかしくなってしまったりと、フレームレートを倍にする、いわゆる「bob化」を行わずにインターレースを正確に解除するのは難しいことです。

そこで、AviUtl と並んで世界的に有名な、GUI が無くスクリプトを記述して処理するタイプの動画編集ソフトウェア、AviSynthで利用されている、非常に高度なフレーム補間を行うことで有名な nnedi3 を AviUtl に移植したプラグインを利用してみましょう。

nnedi3 は拡大フィルタとして利用可能なプラグインですが、拡大を行わず設定値を画像のようにすることで、非常に高精度なインターレース解除フィルタとして動作します。

NNEDI3フィルタ

インターレースな素材を使用するときは、何も考えず nnedi3 フィルタを有効にしておくだけで、インターレース解除は完璧です。