レビュー

AKRacing Pro-X V2 ゲーミングチェアをオフィスチェアとして使う

3年間使用したオフィスチェアから、人気のゲーミングチェアAKRacing Pro-X V2に乗り換えました。本記事はその経緯と、購入を悩んだ各種チェアとの比較レビューです。

AKRacing Pro-X V2

今回購入したのはAKRacingの「Pro-X V2」です。言わずと知れた大人気モデルです。

先に結論を書いてしまうと大満足!オフィスチェとしての利用も文句なし!でした。

経緯について

私はコロナ騒動が始まるよりずっと前からテレワーク、つまり在宅勤務を続けています。たまに出社や往訪もありましたが、年間を通じて数回といったところです。

SE兼サーバ管理という職種上「仕事のキリが付く」というタイミングはなく、定時に仕事が終わることは皆無です。また趣味もPCで楽しむものであるため曜日・祝日・時間に関係なく(どこかに宿泊でもしない限り)365日必ず自宅のPCに向かっています。

つまり1年中 寝食以外は座りっぱなしで、その平均時間は1日14~17時間程度です。

直前まで使用していたオフィスチェアはアイリスオーヤマのH-8800L ブラックです。

上記チェアは3年前に自分としては「奮発したつもりで」購入したもので、座面が広く収納式のオットマン(足置きクッション)があるため「あぐら」や足を伸ばした姿勢を取ることができます。これはこれで充分満足できるオフィスチェアです。それ以前に使用していた4~5千円のチェアに比べれば座り心地は雲泥の差で、購入当初は感動したのを覚えています。

しかし3年間の酷使により座面のクッションはへたり、底付き(お尻が固い板に当たっている感触)を感じるようになり、今では別のクッションを敷いて座っています。体圧を分散するゲルクッションで、5千円前後の商品をいくつか試した中でこれが最も楽でした。

これはなかなかのスグレモノです!座面の硬さや底付きにお悩みの方はぜひお試しください。

他の不満点として、アームレストの高さと幅を調節できず、前方に向かって落ちるように丸みを帯びている形状もあり、ゆったりもたれて休むとき以外は肘を乗せられません。これは使っているデスクの高さが関係しています。私のデスクは高さ70cmです。

加えて背もたれが90度よりもかなり後傾しており、せっかくのクッション性が高い背もたれも意図してもたれかからない限り背中に触れることはありません。

ランバーサポートもへたりきってしまい、座面の奥行きが広いこともあり若干腰に触れているか?という程度で支えられているという感じはありません。

レザーの経年劣化も進んできて、特にアームレストは腕に当たる部分が剥げてしまっているためザラザラした触感が気になります。写真右下はわかりにくいですが、へたりきったランバーサポートです。へにょへにょです。

元々の構造とクッションの劣化によりお尻、腰、背中が痛くなり、首、腕、手首が疲れます。特に椅子から立ち上がった後、しばらくは腰から股関節あたりにかけて重くだるい痛みが残ります。

座り続けることによりダメージが蓄積されているということです。14時間以上を毎日ですから蓄積量もハンパないと思います。老後が怖いです。

そんな折、同じ職種の知人よりGTRACINGのGT901というゲーミングチェアに買い替えたところ疲れにくくなったと聞かされました。こちらは機能を考えるとコスパ最強で、Amazonでも非常に売れています。

調子が良さそうで羨ましくなったため、私もゲーミングチェアに買い換えるべく調査し、最終的にAKRacing Pro-X V2に行き着きました。以下は調査と比較の記録です。

最初に注意点

ゲーミングチェア購入後の失敗談でよく見かけるのは、身長に対して座面高が高過ぎることで、足の裏が床にぺったり付かずに浮くというものです。

椅子を選択する際の一般的な考え方のひとつに、足の裏がぴったり付くことが挙げられています。疲れに繋がりますので、女性や身長の低い方は、最初にチェックしたいところです。ただし後述するフットレストで解消できます。

注意点として、カタログスペックの座面下高さに座面クッションの高さを上乗せする必要があります。例えば座面下高さ36cm、座面クッションの厚さが10cmである場合は46cm、クッションの沈みを考慮しても概ね44~45cmくらいはあると考えれば良いかと思います。

選定の基準

私の身長は169cmほどです。座っているときによく体勢を変えるという特徴があります。椅子の上であぐらをかくことも多いです。前傾姿勢で作業中は支えるものが無いため猫背気味になります。

座り続けた際のダメージはお尻と腰がひどく、次いで背中、首、手首です。また硬めの座面は私には合わないようです。底付き感も苦手です。よって、個人的な好みも併せて以下を選定の基準としました。

  • 座面高を低く調節できる
  • 座面クッションは厚く柔らかめ
  • フィット感よりもゆったり感
  • あぐらをかける座面の広さ
  • 自由度の高いアームレスト
  • ファブリック製よりPUレザー製の方が好み
  • コスパよりも品質と耐久性
  • 高い買い物なので最高のメーカー製品が良い
  • オンライン会議を頻繁に行うため黒ければ黒いほど良い

これらを満たすチェアを探したところ、初期段階でいくつかに絞ることができました。

メーカーの選定

様々なレビューを見て、また実際に試座もしてみた上で「AKRacingとDXRACERに絞る」という結論に至りました。

GTRACINGがコスパ最強であることはわかりましたし、Bauhutte(バウヒュッテ)の製品が日本人向きであることも魅力的でした。他にも良さそうな商品は多々ありましたが、今回は「コスパよりも品質と耐久性を重視する」「最高のメーカーを選びたい」と決めましたので、この観点だと大抵は誰に聞いてもAKRacingかDXRACERになると思います。

そのくらいAKRacingとDXRACERはド定番で、ユーザーが多く評価も高いです。

条件を満たすモデルを絞る

先に述べた条件を満たすとなると、一般的に売れ筋となっている廉価モデルやスタンダードモデルは除外となります。結果、以下が候補として残りました。

AKRacingのゲーミングチェア

リクライニング角度180度、やや柔らかめのクッションが魅力です。
高品質で機能も充実していますが、お値段はちょっと勇気の要る高さです。

Wolf、Nitro、OVERTURE、ONE PIECEは条件を満たしませんでした。

OVERTUREは悩みましたが、Pro-X V2と比べてしまうとどうしても見劣りします。今回は「最高」に拘りたいとの思いで対象から外しました。

AKRacing Pro-X V2

最終的に選択したゲーミングチェアです。機能的には文句なく条件を満たしています。箱から出した瞬間、その高品質な作りにうっとりできます。

座面クッションは全モデル中で最も厚い13cmで、他モデルや他メーカー製品に比べると柔らかめです。座面は広く、お尻を少し前に出すとあぐらをかくことができます。最も重視するポイントだったため、大変満足しています。

4Dアジャスタブルアームレストを採用し、上下だけでなく前後、左右、角度も調節できます。これは嬉しいです!

ランバーサポートやヘッドレストは最初「でかっ!邪魔!」とすら思いましたが、慣れると楽な姿勢を維持できることに気付きます。

リクライニングは180度まで倒すことができ、後述するオットマンさえあれば普通に眠れる感じです。私は疲れたらソファやベッドに移動しますのでリクライニングは重視しませんでした。

候補の中で唯一、真っ黒なモデルが無いことだけが残念でした。

すべてのスペックが高く、欠点が見つからない素晴らしいゲーミングチェアです。私見ではありますが、3~4万円前後のモデルで悩んでいる方は、こちらを購入したほうが後悔がないと思います。

AKRacing Premium 低座面タイプ

Pro-X V2よりも上位の最高級モデルです。こちらは目的通りにオフィスチェアとしての利用を想定しているため、最後の最後まで悩みました。本当にポチる瞬間まで悩んでいました。

座面クッションはPro-X V2より薄い10cmですが柔らかめです。座面の広さは、なぜかPro-X V2より少し狭いです。最終的にこの座面の差がネックとなりました。とは言え十部厚く、広いです。

座面チルトという機能を搭載しており、座面と背もたれの角度を維持したまま傾けることができます。面白いですが、私は使わないかな…と思いました。

Pro-X V2と異なり「RAVEN」(レイブン)というロゴ部も含めて真っ黒のカラーがあるのは魅力的でした。

その他はPro-X V2とあまり変わらない印象です。座面チルトに魅力を感じるかどうかでしょう。私は魅力を感じなかったため、価格差を考えPro-X V2を選択しました。

座面チルトに魅力を感じる方、どうしても真っ黒じゃないと嫌という方はPro-X V2よりPremiumが向くと思います。

DXRACERのゲーミングチェア

ゲーム大会に使われていたり人気配信者が使用している等、定番の安心感があります。
AKRacingに比べ、似たモデルなら少し安価ですが機能と見た目の品質は劣ります。

Formula、Racing、Valkyrie、King、Classicは条件を満たしませんでした。

FormulaはGTRACING並にコスパの良い素晴らしいゲーミングチェアだと思いましたが、私にはフィット感が強すぎました。家族用に買い足すならFormulaのDXZは真っ先に候補に入れたいと思っています。

上位モデルであるKingは身長180~190cmで大柄体型を想定しており、自分の体格に合わないため候補から外しました。

DXRACER Drifting(DX-03)

DXRACERで唯一候補に残ったのがDriftingのDX-03です。ゲーミングチェアにしては平面的なデザインで、ゆったり感があります。

座面クッションは高さ9cmです。DXRACERはAKRacingよりも全体にクッションが硬めです。この座面クッションの性質差がネックとなりました

大きな違いとして、DXRACERはヨーロッパ圏での規制に対応するためかリクライニング角度が狭く135度(ロッキング機能と合わせて150度)です。私は重視しませんでした。

もう一点は、アームレストが1Dワイドアームである点です。上下にしか動かせず、これも大きなマイナスポイントとなりました。「ふぅ」と深く腰掛けると全く問題ないのですが、私は前傾姿勢で作業することが多いため前後移動は欲しいです。

それから上記AKRacing製品に比べて背もたれがかなり低いです。私はそれほど気になりませんでしたが、AKRacing製品に座った直後にこちらに座ると確かに「低っ!」と思います。

ロゴ部以外真っ黒のカラーがあり、実は平面的なデザインも好みだったのですが、上記理由により残念ながら見送りとなりました。

クッションは硬めが良く、アームレストは上下移動で充分という方はDX-03が向くと思いますが、高機能なAKRacing Pro-X V2との価格差があまりないのは悩ましいところです。もう少し安ければ…。コスパ重視ならDXZはオススメです!

オットマン

先に挙げたGTRACING GT901にはあってAKRacingやDXRACERの製品にない機能として、収納型のオットマンがあります。

ちなみにこれまで使用していたアイリスオーヤマのH-8800Lには収納型のオットマンがあり、あぐらをかく際や足を楽に伸ばしたいときには便利でした。しかし使い続けるうちに収納時に固くひっかかるようになり、これが面倒なので結局収納したままになっています。

長時間座っている場合、オットマンがあると断然楽です。しかしAKRacing製のオットマンは異様に高額だと思いましたので、サンワサプライの100-SNC035という人気の高いオットマンを購入しました。

収納型はクッション部を支えるフレームが伸びるため、これが姿勢を変えたり移動するときに邪魔でした。上記商品は収納型オットマンに比べ広さと強度、適度な厚みと柔らかさがあり、邪魔なフレームも無く大変快適です。

私は足を伸ばすのではなく「普通より少し足を落としたあぐら」をかくために使用しています。個人的に、この体勢は前傾姿勢との相性が良いです。

机下のスペースがあれば、こちらは超オススメです!しかもこれ単体で椅子にもなります。

ただこのオットマン、キャスターの滑りが良すぎて体重の乗せ方によってはスイスイ滑ります。そしてキャスターにストッパーが付いていません。これが気になる場合、キャスター部を同メーカーの以下商品に付け替えることで解決できます。滑りを抑えるだけならすべてを付け替える必要はありません。

フットレスト

女性や身長が低い方、身長はギリギリだが座面クッションの上にさらにクッションを置きたいという方は、床に足がぺったり付かなくなり疲れの原因になります。

これはフットレストを床に置くことで解決できます。丸っこくて柔らかいフットレストがよく売れていますが、足の裏をぴったり付けられるかどうかは重要だと思います。下記商品は無段階角度調節ができてオススメです。

開封と組み立て

届いてまずびっくりしたのは佐川の雑過ぎる荷物の扱いです。トラックの荷台から取り出すときにガツゴツ音がしている時点でハラハラしましたが、その後 平気でアスファルトの地面に降ろしてズリッと向きを変えたため箱に跡が残っていました。玄関前でも地面をずって移動していました。いやいやちょっと、何考えてるの?

ともあれ我が家にAKRacing Pro-X V2がやってきました。びっくりするほど大きく重いです。大きさがハンパないので、例え中身が空の状態でも女性が2階まで一人で運ぶのは大変そうです。

開封第一形態です。足の部分が出てきました。

開封第二形態です。座面と背もたれが重なっています。

開封第三形態です。ランバーサポート、ヘッドレスト、各種部品の入った箱が現れました。

箱の中身です。キャスターや各種部品、説明書等が入っていました。

組み立てはこれまで使っていたオフィスチェアに比べると非常に簡単でした。苦労した点を書こうと思いましたが、私の場合ありませんでした。30分かかったかどうかくらいで完成です。やはりAKRacingは高品質です。

最重視していた座面クッションはしっかり厚みを感じ、ほどよい硬さと柔らかさを併せ持っています。素晴らしい!

4Dアジャスタブルアームレストは上下・左右・前後、角度の調節が可能です。素晴らしい!

リクライニングレバーです。最大角度は180度です。オットマンと合わせるとフィット感のあるベッドになります。購入時は重視していませんでしたがこれは気持ち良い…。ダメになるやつです。

オットマンと並べるとこんな感じです。あぐらをかくために使うことが多いため、近めの距離感です。

唯一気になったのが、座面レザーの縫い目があることです。試座した時は意識に入っていませんでした。比較したDXRACERのゲーミングチェアには無かったと思います。数日の使用でやはり埃がたまっていました。この縫い目、構造上どうにもならなかったのかな?ちょっと残念です。

先に述べた通り、最初に座った時は座面とアームレストに感動したものの、ランバークッションとヘッドレスト(特にヘッドレスト)は大きく硬すぎると感じましたが、そのままリラックスしていると、サポートされていることにより体の疲れが軽減することに気付きました。

ちなみに巨大な発泡スチロールがあるわけでもなく、片付けはとても楽でした。

足の裏はぺったり付かない

私の身長169cmだと、浅く座った際はギリギリ足の裏がぺったり床につくのですが、深く座ると土踏まずの辺りから踵にかけて宙ぶらりんになります。

身長が170cm未満の方はオットマンかフットレストが必要だと考えたほうが良さそうです。

なお私はフットレストの代わりに意外なものを使ってこの問題を解決しています。フットマッサージャーです。

疲れたときには本来の目的通りマッサージをしてくれますので気に入っています。

まとめ

ゲーミングチェアをオフィスチェアとして利用するという目的、ゲーミングチェア界の二大巨頭であるAKRacingとDXRACERに絞ったことから、3モデルに絞ることができました。

最終的にはAKRacing Pro-X V2に決定し大満足しています。妥協せずこれに決めて本当に良かったと思います。

痛みのひどかったお尻と腰のダメージはほとんど無くなり、座ることが楽しくなりました。以前は文章では表現し難い「極端に変な姿勢」で何度も座り直していましたが、今は自然な姿勢で落ち着いて長時間座っていられます。椅子って重要ですね。

なお購入時、Amazonが初回限定で「分割払いにすると最大1,000ポイントもらえる」キャンペーンを行っており、ちょうど最大ポイントになる価格をAKRacing Pro-X V2がちょっとだけ超えるという奇跡があり、分割払いで支払いました。

以下に該当する方は、私の選定が参考になるかと思います。

  • ゲームだけでなく仕事で利用
  • 前傾姿勢が多い
  • 座面高を低く調節したい
  • フィット感よりゆったり感
  • クッションは厚く柔らかめ
  • あぐらは重要
  • アームレストは前後や左右にも動かしたい
  • リクライニングは180度欲しい
  • 背もたれが頭より低いのは嫌
  • コスパより品質と耐久性
  • メーカーには拘りたい
  • 長く使えるものが良い
  • 保証は長いほうが良い

最後にしれっと登場しましたが、AKRacing Pro-X V2は3年保証です。ただしレザーの摩耗・劣化や昇降機構の故障は1年保証となります。

AKRacing Pro-X V2 + オットマン、超オススメです!

ABOUT ME
りゅう・д・
愛知のWeb系エンジニア/クリエイターです。 サーバ構築・管理、システム開発、Webデザイン、WordPress構築、DTPデザイン、ヘルプデスクと割と手広く手掛けています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.