AviUtlの設定と最新プラグイン・インターレース解除はNNEDI3

AviUtlとそのプラグインについて解説。インターレース解除についてはNNEDI3をご紹介します。

コンテンツ目次

動作に必要となるソフトウェア

ここではWindows 7 / 8 / 10の64bit版を使用していることを想定しています。

*1 DirectXはGPUを利用する一部のプラグインでのみ必須ですが、入れておいて損はないでしょう。

AviUtl本体と必須プラグインとツール類

りゅう

一部、現在では古くなってしまったものもあります。最新の記事で改めてまとめる予定です。

ダウンロードするものサイト名
AviUtlAviUtlのお部屋
x264CLI(win64)Index of /pub/x264/binaries/
Nero AAC CodecNero AAC Codec - テクノロジー
x264guiExrigayaの日記兼メモ帳
L-SMASHPOP@4bit
L-SMASH WorksPOP@4bit

用途によって追加するプラグイン

ダウンロードするものサイト名
拡張編集PluginAviUtlのお部屋
MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-InMPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In
DirectShow File ReaderプラグインDirectShow File Reader プラグイン for AviUtl - AviUtl実験室
リサイズフィルタAviUtl プラグイン | スキマ産業
SharpenResizeAviUtl プラグイン | スキマ産業
NL-Means Light for GPUAviUtl プラグイン | スキマ産業
UVダウンサンプリングフィルタAviUtl プラグイン フィルタ by うえぽん
補間なし平均 ※色変換プラグインAviUtl プラグイン フィルタ by うえぽん
nnedi3 for AviUtlBeanのAviUtlプラグイン置き場

必須ソフトウェアのインストール

Visual C++の再頒布可能パッケージや.NET Frameworkをインストールします。インストーラになっていますので、ダウンロードしたファイルをダブルクリックするだけで OK です。

すでにインストール済みだった場合は、そのようにメッセージが表示されるようになっています。

AviUtlのインストール

インストールと言ってもインストーラが付属するわけではありませんので、好きなところに解凍して使えばいいのですが、この表現はWindowsやフリーウェアに詳しくない方にはわかりにくいと思います。

りゅう

ひとまず「こうすれば必ず動く」という方法を解説しますので、詳しい方以外は手順通りに進めてください。

まずはお使いの書庫解凍ソフトウェア(WinRAR7-zip 等)で、C:ドライブ直下のaviutlフォルダに書庫ファイルの中身を解凍します。

大抵は「フォルダを作成して解凍」のような機能がありますので、それを使ってC:ドライブ直下に解凍した後、フォルダ名を変更するとよいでしょう。

解凍先フォルダ内のaviutl.exeが実行ファイルです。このファイルをデスクトップにドラッグすると、ショートカットを作成することができます。ショートカットファイルの名前は自由に変更可能です。「AviUtl」などに変更しておきましょう。

また、このショートカットファイルをWindowsのスタートメニューにドラッグすると、スタートメニューに配置することもできます。このテクニックは他でも使えますのでぜひ覚えておいてください。

プラグインと必須ツールのインストール

x264CLIを除くすべてのファイルは、圧縮された書庫ファイルです。WinRARや7-zipが あれば書庫ファイルをダブルクリックで開くことができ、書庫内のファイルをドラッグで解凍できますので、この機にぜひ導入しておいてください。

インストールするものインストール方法
x264CLIaviutlフォルダに移動
Nero AAC Codec書庫内のwin32内にあるneroAacEnc.exeaviutlフォルダに解凍
x264guiEx書庫内のx264guiEx_*.**auoの中身aviutlフォルダに解凍
L-SMASH書庫内のx64の中身aviutlフォルダに解凍
L-SMASH Works書庫内のlwで始まる4つのファイルをaviutlフォルダに解凍

AviUtlの初期設定

aviutl.exe、または作成したショートカットファイルをダブルクリックして、AviUtlを起動します。

「表示」→「ツールウィンドウの表示」にチェックすると、各プラグインの設定をツールウィンドウから変更・確認できますので便利です。

ツールウィンドウを表示

次に「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」を選択します。

システムの設定
変更する設定項目設定値の例
最大画像サイズフルHDサイズに合わせて1920
最大フレーム数再生時間の長い動画のため、ちょっと多めに設定(例:960000)
リサイズ設定の解像度リストリサイズを行う際にリストに表示される解像度(任意)
LargeAddressAwareを有効にする大きいメモリを積んだ PC で効果アリ(要AviUtl再起動)
デフォルトの出力ファイル名%fにしておくと元ファイル名と同じ出力ファイル名になり便利

次に「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグイン優先度の設定」を選択します。

入力プラグインの優先度

MPEG-2 VIDEO File Readerを使用する場合は、L-SMASH Works File Readerよりも上に配置しておきます。また、精度に難のあるDirectShow File Readerは、なるべく下になるよう配置しておきます。

基本的には、ほとんどの動画形式を読み込めるL-SMASH Works File Readerを優先的に使用しますが、AVI形式の動画ファイルはAviUtl標準の入力フィルタを優先するようにします。

設定が済んだら、一度AviUtlを閉じておきます。

各種プラグインのインストール

プラグインのインストールは、これまで同様に必要なファイルをaviutlフォルダに解凍することでAviUtlが認識してくれるようになります。注意するのは、上記のx264guiExのように、「あるフォルダの中身だけを解凍」するパターンです。

どのプラグインも、基本的にreadme.txt等の「読んでくださいファイル」が付属しているはずですので、これを解凍して開き、インストール手順が書かれていればそれに従ってインストールしてください。

ここでは例として、必須に近いプラグインであるリサイズフィルタをインストールします。

WinRARや7-zipでダウンロードした書庫ファイルを開き、ResizeFilterフォルダ内にあるResizeFilterで始まる 2 つのファイルと、DLLフォルダをaviutlフォルダに解凍します。

リサイズフィルタのインストール

お使いのCPUがAVXに対応しているなら、AVXフォルダ内のavxfilter.dllファイルを、XOPに対応しているならXOPフォルダ内のxopfilter.dllを、さきほど解凍したDLLフォルダ内に解凍します。

これによってリサイズフィルタの動作速度が向上しますが、「何を言ってるのかわからないよ」という場合は、この作業は飛ばしても動作に問題はありません。

インターレース解除はNNEDI3で

AviUtl標準のインターレース解除(自動)を使っていて、たまにコーミングノイズ(櫛状の画像乱れ)が残ってしまったり、フィールドシフトプラグインを使ったら何だか動きがおかしくなってしまったりと、フレームレートを倍にする、いわゆる「bob化」を行わずにインターレースを正確に解除するのは難しいことです。

そこで、AviUtlと並んで世界的に有名な、GUIが無くスクリプトを記述して処理するタイプの動画編集ソフトウェアAviSynthで利用されている、非常に高度なフレーム補間を行うことで有名なNNEDI3をAviUtlに移植したプラグインを利用してみましょう。

あわせて読みたい

NNEDIは拡大フィルタとして利用可能なプラグインですが、拡大を行わず設定値を画像のようにすることで、非常に高精度なインターレース解除フィルタとして動作します。

NNEDI3フィルタ

より高度で繊細な処理を求めるのであれば、AviSynthを使う必要があります。以下の記事にまとめてあります。

あわせて読みたい
AviSynth+ 64bitのMT版とおすすめプラグインとAvsPmodをインストールする 高速に動作し詳細な動画編集が可能なツールであるAvisynth+と、必須プラグインを紹介します。 【AviSynth+をダウンロードする】 以下のページからインストーラをダウン...
りゅう

AviSynthは大変高機能で、AviUtlとの連携もできます。

  • URLをコピーしました!
コンテンツ目次
閉じる